まぁ、最初は自分の趣味といいますか自己満足といいますか
そんなこんなで始めたパン焼き
でもそのうち
娘の喜ぶ姿が嬉しくって嬉しくって
リクエストに答えて
学校から帰る頃に焼きたてを食べられるように
頻繁にパンを焼くようになった
ゴンの心の中にもいつも残る母の姿
もう30年以上前
その頃はオーブンなんてものは一部の家庭にしかなかったから
家で作るオヤツは揚げドーナツやホットケーキ、蒸しパンが主流
お腹ペコペコで学校から帰ると
いつもニコニコした母が美味しいオヤツを作って迎えてくれた
雪が降って
帰り道全身ビチョビチョになって凍えて帰宅すれば
暖かいココアを入れてくれた
その美味しいことといったら
何も比べるものがない

だからゴンもこうしてパンを焼くのかも
大事な大事な娘が大きくなった時に
暖かい思い出になってほしいから
暖かい思い出って
生きる力
生きていく強さになると思う

